乾燥した肌には水分を、と思って化粧水をバシャバシャしたりしてませんか?
乾燥肌に本当に必要なのは水分ではなく保湿成分です。
目次
乾燥肌・敏感肌の原因とかゆみについて
乾燥肌や敏感肌には2つのタイプがあります。
生まれつきの肌質が原因なタイプ、もう一つは間違ったスキンケアを行い自分自身で敏感肌や乾燥肌にしてしまっているタイプです。
あなたの乾燥肌はどちらのタイプなのかを知ることが根本的に肌を改善するのに最善の道です。
間違ったスキンケア
自分自身の行為で乾燥肌や敏感肌になってしまっている方に多いのは間違ったスキンケアによることが原因です。
例えばクレンジグをやり過ぎたり肌に合わない化粧品を使い続けることによって肌のバリア機能が壊れて外部からの刺激を受けやすくなり、その結果敏感肌になってしまうのです。
なので今一度自分のスキンケアの方法を見直しましょう。
また不規則な生活を送っていても肌の免疫力が低下してしまうのでそれも肌を悪くする一つの要因となります、食事ではしっかりと栄養があるものを摂り睡眠は毎日決まった時間に最低6時間はとるようにすると肌にいいでしょう。
真の敏感肌の方の肌は生まれつき皮膚が薄く、そして乾燥しやすく外からの刺激にも弱く化粧品に含まれている少量のアルコールなどでかぶれて赤くなってしまったりします。
こういった真の敏感肌の方のスキンケアはあまりいくつもの基礎化粧品を使わず刺激の低いものをシンプルに数点だけ使用することをおすすめします。
できればクレンジング剤は使わず石鹸で洗顔のみで顔を洗い、洗顔後に保湿出来る美容液やクリームを使用してください。
日中メイクされる際はパウダーファンデーションを使うことと日焼け止めを使うことが肌を守る有効な方法です。
かゆみの原因
敏感肌や乾燥肌の方のかゆみは皮膚のバリア機能が弱っていることが主な原因です。
皮膚が弱り水分もなくなることで皮膚自体が過敏な状態となりかゆみが発生してしまいます。
かゆみを改善する為にもこれからの記事を読んで頂き、有効なスキンケアで肌を正常な状態に近づけることを願います。
乾燥肌に必要な成分はセラミド
乾燥肌に本当に必要なのは保湿成分です。
「保湿成分」と聞くと化粧品などに配合されているものと思いがちですが、人にはもともと肌に潤いを保つ保湿物質があるのです。
その保湿物質の中でも最高の物質と言われているのが「セラミド」です。
この保湿物質が老化などで減少してきてしまうと肌の中に水分を抱えられることができなくなり肌が乾燥してしまうのです。
更に十分なケアが出来ずに乾燥した状態が続いてしまうと角層が厚くなってしまい、硬くゴワゴワした肌となってしまうのです。
そしてこのセラミドは水溶性の物質ではないので化粧水ではなく乳液や美容液に配合されています。
悪循環にハマらないためにどのようなセラミド化粧品を選べばいいのか、正しいスキンケア方法、保湿方法を紹介していきます。
ヒトガタセラミドを選びましょう
一言にセラミドといっても複数の種類のセラミドがあります。
- ヒト型セラミド
- 天然セラミド
- 植物性セラミド
- 合成セラミド
- 馬セラミド
と様々な種類がありますが、本当に人の肌に対して保湿効果があるのは「ヒト型セラミド」です。
化粧品で美容液や乳液を選ぶ時に見ていただきたいのが成分表なのですが、このヒト型セラミドが配合されているかをチェックしましょう、そうするとセラミドの後ろにセラミド1、セラミド5など番号が書いているはずです。
その数字もまた多数あるのですが、その中でも選んでいただきたいのがセラミド1、2、3のいずれかを含んでいる化粧品です。
詳しくは下の記事の「セラミド化粧品の選び方」の項目に記載していますが、セラミド1、2、3はどれも水分を保湿する昨日に優れているのでその点を注意して商品を選びましょう。
またその化粧品に配合されているセラミドの配合量も重要です。
あまり商品自体に配合量が記載されていない事も多いですが、セラミドの配合量が0.5%もあれば十分高い配合量ですし、4%とともなると超濃厚度でセラミドが配合されていることになります。
成分表には含まれている成分が多いものほど上のほうに記載されるのでそのあたりを確認すると見分けやすいでしょう。
ただしセラミドという成分は高価なものなのでお財布と相談して無理なく続けられるような価格のものをみつける事をおすすめします。
化粧水にセラミドは配合されずらい
毎日しっかり化粧水をつけていても肌が乾燥したりしていませんか?
多くの方が勘違いしているようですが「保湿ケア≠化粧水」ということです。
水が多く配合されている化粧水にセラミドなどの保湿成分は配合されずらいのです、
本当に正しい効果のある肌への保湿の方法というのは、肌の内部にある水分を保つ成分を配合した美容液などを与える事です。
普段使用しているような化粧水を顔にバシャバシャつけたり化粧水が含まれたシートマスクをいくらしても効果がない、とは言いませんが正しい保湿とは言えません。
肌の保湿のために必要とされているのはセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された美容液です。
このような成分が含まれた化粧品で肌の保水力を高めましょう。
日中の化粧水スプレーは乾燥肌を悪化させる
夏の日光で肌が乾燥したり、オフィスのエアコンなどの影響によって肌が乾燥してしまう事があると思います。
その時に携帯したスプレータイプの化粧水で顔の肌に水分を与えている人もいますが、それは間違いです。
その顔などに吹き付けた化粧水が乾くと同時に肌の中にある水分まで同時に蒸発して更に乾燥してしまいます。
では外出先ではどうすればよいのか?というと、先ほども記載しましたが潤いと補うためにはセラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分が必要なのでそれらを配合した美容液を乾燥した部分に軽く押せるようにつけることです。
メイクが気になるという方も美容液を優しく軽くおさえるようにすればメイク崩れの心配もありません。
日中に肌が乾燥する理由
では何故朝に保湿ケアをして日中に肌が乾燥してしまうのかというと、原因としては普段の保湿ケアが足りていないからです。
特に朝は時間がなかったり、化粧でファンデーションが崩れるからと言う理由で乳液やクリームなどべたつく化粧品を省いたりする女性が多いからです。
実際に乾燥しがちな日中に保湿やスキンケアを怠っては意味がありません。
朝はなるべく時間を作るようにしてしっかりと肌の手入れを行いましょう。
乾燥肌を改善する方法
朝しっかり保湿をしていてもどうしても乾燥してしまう時の対処法です。
外出先でもセラミドなど信頼できる保湿成分が配合された美容液を使う
もし今使っている美容液にセラミドが入っていないのであれば、保湿成分の高いセラミドなどが配合されている美容液に変更することをおすすめします。
セラミドには脂質と水分を挟む役割があり、即効性もあるので早い段階で効果が実感できると思います。
セラミドなどはなかなか体の中から作り上げる事は困難なので、化粧品で継続して肌に保湿成分を与えるようにする事が大切です。
もし既にセラミド入りの美容液を使ってる、それでも乾燥するという方はもしかすると使用している美容液の中に含まれているセラミドの含有量が少ない可能性があります。今一度使用している美容液を見直してみましょう。
乾燥肌が続いたら保湿パックで集中ケア
肌が乾燥してしまうと肌の色がくすんでメイクのノリも悪くなってしまいます。
また乾燥した状態が続くと肌の表面の角質が厚くなってしまうので、その状態で保湿美容液をつけてもなかなか奥まで浸透しないのです。
そんな時におすすめしたいのが保湿パックです。
近頃はドラッグストアなどでシートパックタイプのものがよく売られており、手軽なので多数の女性に利用されていますがあらかじめシートに含ませてあるものは防腐剤など添加物が多いのでかぶれたりする可能性もあります。
その上化粧水ではどうしても保湿力が弱いので、私がおすすめしたいのはクリームタイプまたはゲル状タイプの保湿パックです。
これらのように肌に塗って洗い流すタイプのものがシートタイプのような紙繊維のものとは違い肌にも優しく保湿効果も高いのです。
乾燥で肌荒れした時の対処
乾燥によって肌のバリア機能が低下してしまった場合は肌荒れが起こってしまいます。
化粧水を使った時にしみたり痒かったりすると肌が荒れている可能性があります。
そういった場合には化粧水などしみるような化粧品の利用はやめて、ワセリンなどの刺激性の低いクリームタイプのもので水分の蒸発を防ぎましょう。
荒れた肌にはパウダーファンデーション
乾燥して荒れた肌にも紫外線の対策は必要なのでクリームを塗ったあとにパウダーファンデーションなどを塗るようにしましょう。
乾燥している状態で塗ると余計に乾燥してしまいそう・・・と敬遠しがちですが、それ以前にセラミド入りの美容液などでスキンケアがしっかりとできていれば特に問題はありません。
パウダーファンデーションには防腐剤などの刺激物質がすくなく、メイクを落としやすいので「リキッド」や「クリームライプ」のファンデーションを選ぶより安心ですしおすすめです。
食事から改善する乾燥肌
化粧品を使ったスキンケアだけではなく日頃の食事で内側から肌に潤いを与えて行きましょう。
肌にいいビタミン
乾燥肌が気になる方は積極的にビタミンを摂取していきましょう。
特に肌にうるおいをもたらしてくれるのはビタミンAです。
ビタミンAは肌のターンオーバーを調整してくれて、みずみずしい肌へ生まれ変わらせてくれます。
- 鶏レバー
- うなぎ
- にんじん
- 春菊
- ほうれん草
- ニラ
- 小松菜
- ちんげん菜
- 赤パプリカ
- ミニトマトなど
他にも血行不良により新陳代謝が悪くなるのを防ぐために鉄分を取るのが効果的です。
- 鶏レバー
- 昆布
- しじみ
- 高野豆腐
- 牛レバー
- あさり
- 小松菜
- 枝豆
- そら豆
- ほうれん草など
乾燥肌対策のまとめ
冬は特に乾燥しやすい季節です、普段より念入りにスキンケアを行いましょう。
今回の記事でも記載していますが、ちゃんと毎日手入れしていてもどうしても乾燥肌になってしまうというかたは今一度自身の使っている化粧品、美容液に含まれている成分を確認してセラミド成分がしっかりと含まれているかの確認をしましょう。
- 人型セラミド配合の美容液を使う
- 外出先などで化粧水スプレーを使用しない
- 乾燥肌が続く場合は保湿パックで集中ケア
- パウダーファンデーションを使う
- ビタミンAを含んだ食事を摂る
ただの乾燥肌ではなく、アトピー性皮膚炎の可能性もあります。
もし強いかゆみを感じたり、目の周りが赤くカサカサしていたりする場合は一度皮膚科への受診を行う事をおすすめします。